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アロマのパワーでリラックス!アロマと自律神経の関係と自分にあったアロマの選び方

なんだか、疲れて起きられない…

目の下のクマが気になる…

お肌の調子が…

やる気が出ない…

月経前症候群(PMS)

などの症状でお悩みの方も多いのではないでしょうか。もしかすると、これらの不調は『自律神経の乱れ』が原因かもしれません。
自律神経系の症状に効果があると近年、人気を集めているアロマテラピー。
場合によっては薬に匹敵するほどの効果が出ることもあるのだとか。薬に頼らず、いい香りでつらい症状が手軽に改善できるなら、試してみたいですよね。
『アロマは難しい』と思っている方も意外に多いようですが、とても簡単に活用できますよ。
心と体の双方に働きかけるアロマテラピー。ぜひ、その魅力を理解し、安心して「香りの効能」を楽しんでいただければと思います。
あなたの長年の悩みも、スッキリ解決できるかもしれません。

そもそもアロマテラピーって何?

アロマテラピーといえば…
『香りを嗅いでリラックス』
『香りを使って何かする』
というのが、一般的なイメージだと思いますが、アロマはとっても奥が深くて、幅広いのです。

そもそもアロマセラピーとは?

『アロマ=aroma』の意味は『芳香』
『テラピー=therapy』の意味は『治療』

100%天然の芳香植物を使った自然療法の事で、心身のトラブルを穏やかに回復し、健康や美容に役立てています。
『天然の芳香植物の香り』には症状を緩和する成分が実際に存在するそうなのです。
その効能は、消毒・殺菌作用、鎮静作用、免疫系刺激作用など幅広く、年々、科学的にも解明されてきています。
そして、こんなに高い効能があるアロマテラピーですが、実は簡単な方法で生活に取り入れることができるのです。
アロマパワーで、自分史上最高にリラックスできる身体を手に入れて、健やかに毎日を過ごしていきましょう

自律神経とは?

自分の意思ではコントロールできない、血液の巡りや、呼吸、体温調節、胃腸の消化活動などを、環境の変化に合わせて自動的に調整しているのが、自律神経です。
自律神経は、怒り、恐れ、喜び、悲しみなどの感情とも密接に関係しています。驚いたときに心臓がドキドキしたり、緊張して冷や汗をかくのは、自律神経の働きによるもの。

自律神経には、交感神経と副交感神経があり、脳や身体が活発に活動しているときは交感神経が、リラックスしているときは副交感神経が優位になります。
1日の中でこのバランスがとれているのが理想ですが、生活の乱れや過度なストレスがかかって交感神経が過剰な状態が続くと、睡眠や腸内環境、女性ホルモンや感情バランスの乱れにつながるなど、私たちの美容と健康にマイナスの影響をもたらす可能性が!

自律神経失調症では、慢性的な疲労、だるさ、偏頭痛、ほてり、不眠などのからだの症状がでたり、イライラや不安感、感情の起伏が激しくなることなどの心への影響も出てしまいます。

現代の人の多くは、夜になっても交感神経が高まったままで、こころとからだの緊張状態が続くことにより、病気というほどではないけど、健康でもないような、「未病」に悩まされてるといわれています。

自律神経は内臓や血管などの働きを調節し、体温維持など体内環境を一定に保つべく働いている神経系。アロマにはそんな自律神経のバランスを整える働きがあるのだそうです

自分に合ったアロマの選び方

好きな香りを嗅ぐと、自律神経が整って免疫力も安定します

香りは嗅覚を介して大脳に直接届けられるので、自律神経を整える効果が大。気分を落ち着かせてくれるタイプの香りを選ぶのが正解です。実際に嗅いで好きな香りを選びましょう。ストレスを緩和して免疫UPにもなります

また、自律神経の乱れによる症状も人によって、さまざま。
朝起きづらい、仕事中にイライラして感情が乱れやすい、午後になると疲れやだるさが強い、夜に眠れない、など時間帯によって求めることも変わります
目的や使用する時間帯を明確にしておくと、香りの特徴やアロマの作用から、より効率的に選ぶことができます。

起床を手助けしてくれる作用と爽やかな香りは朝に
昼には抗ストレス作用と森林浴しているような香りで気分転換を。
夕方や夜には、落ち込んだり不安な気持ちを落ち着かせる作用がある、安心感のある香りを。

というように、具体的にシーンを想像して香りを選ぶと、アロマの魅力を最大限に引き出すことができます。

自律神経を整えてくれるアロマ

朝の爽やかレモンと夜の穏やかオレンジ・スィート

誰にでも受け入れやすい柑橘系の香りは、比較的手頃なお値段でもあり、まずは試してみたいアロマのひとつ。
同じ柑橘系の香りでも、レモンは甘酸っぱい爽やかな香り、オレンジ・スィートは、フレッシュな甘酸っぱさのなかにも温かみを感じる香りです。
柑橘系のアロマに多く含まれる香り成分d-リモネンは、副交感神経活動を高めることが、これまでの研究で報告されています。
香りと作用の特徴を生かして、朝にレモン、夜にオレンジ・スィートと、使い分ける方法がおすすめです。時間帯によって香りを変えるのは、概日リズム(サーカディアン・リズム、いわゆる体内時計)を整える意味でも効果的です。

体内時計が崩れて不眠になりやすいアルツハイマー病の患者さんを対象にした研究では、
朝に集中力と記憶力を高めるローズマリー・カンファーとレモンのブレンドを、夜は鎮静作用により副交感神経を優位に働かせるため、オレンジ・スィートとラベンダー・アングスティフォリアのブレンドを毎日決まった時間帯にディフューザーで香らせて実験しました。香りをとおして自律神経に働きかけるとともに体内時計を整えるため、アロマの効果を活用した事例のひとつです。

いつの時間帯でも、落ち着きを取り戻すラベンダー・アングスティフォリア

現代の生活では、交感神経に偏りすぎで起きる不調(イライラ、不眠など)がが多いそうです。ストレスが多い生活のなかでも穏やかに過ごしたいなら、ラベンダー・アングスティフォリアがおすすめです。
ラベンダーは、古くから民間療法として利用されてきた歴史の長い精油であること、科学的な研究でもその効果が確かめられていること、多くの人に受け入れやすい香りであることなどから、試してほしい香りのひとつです。
ラベンダー・アングスティフォリア(通称:ラベンダー)の香りを嗅ぐことで、副交感神経が刺激されてリラックス状態になること、ストレスを軽減する作用があることが研究で報告されています。

夕方から夜、気持ちを落ち着けたいときのマジョラム、ベルガモット、プチグレン

夕方から夜にかけて、不安感が強まったり、夜眠れない、眠りが浅い方におすすめのアロマは、マジョラム、プチグレン、ベルガモットです。
マジョラムは、日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、ヨーロッパでは古くから利用されてきたハーブのひとつで、不安症や不眠症などにも用いられてきました。マジョラムに含まれる香り成分テルピネン–4–オールは、研究により副交感神経を優位にする作用が確認されていて、ストレスや不安感の軽減作用もあります。マジョラムはシソ科なのですが、森の香りのような落ち着きがありつつ、樹木よりも軽さと甘さのある香りが特徴です。

ベルガモット、プチグレン、先ほど紹介したラベンダー・アングスティフォリアは、香り成分リナロールと酢酸リナリルの両方を含みます。リナロールと酢酸リナリルは、精神の安定や睡眠に関わる神経伝達物質セロトニンの分泌を促すことで、睡眠を改善し、気持ちを落ち着かせるといわれています。ビターオレンジの葉から抽出されるプチグレンは、青苦さのなかにも、かすかに柑橘のすっきりした甘さを含む香り。ベルガモットは、アールグレイ茶の香りづけにも使われる、気品と落ち着きある柑橘系の香りです。

女性ホルモンの分泌を促したり、ホルモンのバランスを正常に整えてくれる、ラベンダー、ローズ、ゼラニウム、ネロリ、ゼラニウム、グレープフルーツ

ラベンダーは、高い鎮静作用でPMS特有のつらいイライラを収めてくれると人気があります。鎮痛作用も期待できるので月経痛にもおすすめです。
ローズは、女性ホルモン・エストロゲンの分泌を増やし、ホルモンバランスを整える効果が期待できます。肌の調子を整えたいときにもおすすめです。
ゼラニウムは、ローズ同様、エストロゲンの分泌を促し、バランスを整えます。情緒が不安定なときにもおすすめです。
ネロリは、心を落ち着かせる作用が期待でき、ストレスや不安からくる腹痛や頭痛改善にも向いています。
グレープフルーツは、自律神経を整え、生理前に増える食欲を抑えてくれると人気があります。血行やリンパの流れを良くすると言われ、脂肪燃焼やむくみ、セルライトの改善にもおすすめです。

自律神経は、感情(好き・嫌い、快・不快)に大きく左右されます。そのため、「自律神経にはコレ!」というように、作用からアロマを選ぶ場合でも、その正解はひとつではありません。香り成分(芳香分子)の知識は判断材料となりますが、まずは、実際に嗅いでみて、好きと感じる香りを選ぶことをおすすめします。
アロマは、香り成分が様々な配合でブレンドされた、自然の香水のようなもの。
副交感神経に作用する香り成分を含んでいる、または解明されていなくてもなぜか伝統的に利用されてきた多様なアロマのなかから、お気に入りのアロマがみつかれば、それこそ身体が欲している香りではないでしょうか。

おすすめの使い方

ここでは手軽なアロマ活用法をご紹介しますので、ご自身の好みやライフスタイルに合うものから始めてみましょう。

ハンカチやティッシュにたらして香りで呼吸を整える

気分が悪くなりそうだなと思ったら、ハンカチやティッシュにアロマオイル(精油)を1〜2滴垂らし、鼻を近づけて香りを嗅ぎます。
ほんのり香る程度の状態で、ゆっくり息を吸って、ゆっくり息を吐くを意識してみましょう。副交感神経が優位になり、全身の緊張がほぐれて気持ちがスーッと楽になってきます。

アロマディフューザーやアロマストーンで安らぎ空間に

寝る前のリラックスタイムや、朝起きて出かけるまでの支度時間など、アロマディフューザーを使って香りを楽しみましょう。
いつもの空間が安らぎの空間へと変わり、ストレスから解放された穏やかな時間を過ごすことができます。

アロマバスでゆったりリラックス

自律神経のバランスを整えるのに効果的なのが入浴。
心地よい香りを取り入れることで、リラックス効果がグンと高まります。
元気になりたいときには熱めのお湯(40〜42度)で短時間、リラックスしたいときにはぬるめのお湯(38〜40度程度)にゆっくり浸かりましょう。
アロマオイル(精油)の滴数は1〜5滴を目安に。また、アロマオイルはお湯には溶けないため、お肌の弱い方は植物油(ホホバオイルなど)やはちみつなどに混ぜたり、天然塩に混ぜてバスソルトを作るのもおすすめです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
自律神経の乱れによる体の不調は、不規則な生活や、季節の変わり目など誰にでもおこりうるものです。
好きな香りをみつけて、自分だけのリラックスモードへの切り替えスイッチを作ってみて、慢性的にあきらめていた体の不調をやわらげて下さいね。

そして、
大切なのは“好きな香り”を選ぶこと

香りを嗅ぐだけで、瞬時に気分を落ち着かせたりリフレッシュさせることができるのがアロマテラピーの魅力です。
気分が悪くなりそう…不安感を和らげたい…そんなときに、自然の香りが心強い味方となってくれますよ。
自分にとっての心地の良い、癒しの香りが見つかりますように。

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