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初心者さんでも簡単!料理に使えるハーブの育て方&活用法 10選

こんにちは。今年の夏は暑さに負けてヘトヘトでした。
KOU編集部 武田です。

突然ですが、あなたは“ハーブ”を育てたことはありますか?
「からだによい巡りをもたらす」といわれている“ハーブ”の栽培はいま、健康維持を心がける30代女性からシニア世代まで幅広く人気が広まっています。
私たちに身近なハーブだと、イタリア料理には欠かせない“バジル”がありますね。

「バジルってピザに乗ってる葉っぱでしょ?」
そうです!しかし、ハーブの用途はお料理に使うだけじゃないことを知っていますか?

それぞれハーブが持つ香りは、生活における身のまわりの様々なトラブルを手助けしてくれる効能があるといわれています。
たとえば緊張したこころをリラックスさせてくれたり、気分をシャキッと切り替えてくれたり、胃のムカムカを和らげてくれたり。
あまり馴染みのない方もいるかと思いますが、ハーブの中でもパクチー(コリアンダー)やフェンネル、タイムなどのハーブは、遡ること古代エジプト時代から薬用として重宝されてきました。

「…とはいいつつ、せっかく育てるなら効能もよくて、食べて美味しいハーブがいいな~!」

ということで、
美味しくて洒落たハーブ料理を作りたい&ハーブ栽培初心者の私は、

・たくましいから初心者さんでも育てやすい
・ハーブ料理・飲み物に活用できる
・ハーブの効能が魅力的!暮らしの悩みを手助けしてほしい

以上の3つに注目し初心者さんにもオススメの育てやすいハーブ 10選を紹介します。
あなたのおうちの料理にもハーブを取り入れてみませんか?

ハーブの種や苗はどこで手に入るの?

ハーブの種や苗は、お近くのホームセンターやハーブ園で手に入ります。
ハーブ園に馴染みがない方も多いと思いますが、グーグルなどで「ハーブ園」と検索してみると、普段の行動範囲内にハーブ園があることも。
ハーブ園まで足を伸ばし、様々な種類のハーブを比べてみて、あなたが気に入ったハーブを育ててみるのもいいかもしれませんね。

料理に使えるハーブの育て方&活用法 10選

1. 成長が早く、お料理の即戦力 “バジル”

花言葉:好意・神聖

高貴な草という意味のバジルの名前。
高貴な香りや、貴族が香料に使ったことから、ラテン語のbasilicum(バシリクム=王らしい)に由来します。

育て方

日当たりのよい場所で育てましょう。
成長が早く、乾燥が苦手なので夏場は水やりに注意。
冬の寒さには弱いため、冬は室内に入れてあげましょう。
花穂が出たら早めに摘んで、葉が多く出るようにします。

効能

バジルの爽やかで甘みのある香り成分には鎮静作用があり、こころや体の疲れを癒してくれると言われています。
イライラをしずめて落ち着かせたり、偏頭痛にも役立つそうです。

バジルはピザやパスタ、トマト料理などのイタリア料理に欠かせませんよね。
サラダやパンにも飾りつけて、お料理のワンランクアップにも。

たくさん収穫できたら、バジルソースにしてみよう♪
手作りバジルソースが食卓に並ぶなんて素敵…。パスタやピザなどに乗せて活用しましょう♪

葉、オリーブオイル・塩・コショウを合わせ、ミキサーで細かくして完成。
お好みでカシューナッツやマツノミ、クルミを加えるなどアレンジも楽しめます。

2. たくましい生命力と繁殖力 “ペパーミント”

花言葉:暖かい心・美徳

ミントの名前はギリシャ神話にちなんでいます。
神に愛された妖精「メンタ」は、神の妻に嫉妬されて草に変えられてしまい、その草が『ミント』のことです。
ミントの清涼感ある香りを放つ由来は、草に変えられてしまった妖精メンタが自分の居場所を教えるため、香りを放つようになったからだとか。

育て方

日当たりの良い場所で育てましょう。
夏の直射日光は避けて、様子を見て室内の窓際に置いてあげるのもいいでしょう。
土の表面が乾いてきたらたっぷりと水を与えましょう。
成長したら株ごとに味を比べて、よい味覚の株を残します。

効能

ペパーミントの清涼感あふれる香りは、暑い時期にぴったり。
特に、朝スッキリ目覚めたい時や、集中力が切れた時に、気持ちをシャキッと切り替えるのに役立ちます。
また、ペパーミントに含まれる成分 メンソールによって、食べすぎや乗り物酔い、二日酔いなど胃腸の不調を改善してくれる効果があると言われています。

ペパーミントを添えて、デザートをカフェ風にしてみよう♪
ケーキやゼリーにペパーミントを添えるだけで、洒落たカフェ風の彩りに変身。

フレッシュミントにそのままお湯を注ぎハーブティーにしてみても、さっぱりしていてオススメですよ。

3. ハーブソルトにするのにぴったり”タイム”

花言葉:勇気・行動力

強い防腐力があり、古代エジプトでミイラの防腐剤として使われていたタイム。
タイムの名はギリシャ語でthimon(チモン=防腐)から由来する説があります。
種類が複数あるタイムの中でも、コモンタイムやレモンタイムなどが食用に向いています。

育て方

日当たりと風通しが良い場所で育てましょう。
乾燥を好むので、水のあげすぎには注意。
多湿は苦手なので、風通しをよくするためにも、茎が伸びてきたらどんどん収穫しましょう。

効能

タイムは、肉、魚、野菜など、どんなお料理にも使えるハーブです。
お料理レシピで見かける「ブーケガルニ」とは、実はタイムが主材料。
防腐、殺菌、消化促進、咳止めなどの効能があると言われています。

タイムを細かく刻んで、ハーブソルトにしてみよう♪
お好みで、ナッツ類やごま、ガーリックなどを入れるなどアレンジも様々。

塩をラップせずにレンジでチン、水気を飛ばす。
塩を冷ましている間に、タイムなど入れる材料を刻む。
刻んだハーブを、塩と1対1の割合で混ぜて完成です。

4. 育てるハーブに悩んだら、まずは “ローズマリー”

花言葉:追憶・変わらぬ愛

ラテン語で 『海のしずく』 と呼ばれる、ローズマリー。
ローズマリーの名前は、花びらのカタチがしずくに似ていて、海辺でよく見かけることに由来します。

育て方

日当たりと風通しが良い場所で育てましょう。
乾燥を好むので、水のあげすぎには注意。
多湿が苦手なので、風通しをよくするためにも、茎が伸びてきたらどんどん収穫しましょう。

効能

ローズマリーのスッキリした透明感ある香りは、神経が疲れているときや、気持ちが散漫になっているとき、向き合いたいことに集中する力を与えてくれるといわれています。
また、ローズマリーはお肉や魚料理の香り付けによく使われ、酸化防止や消化促進の効果があると言われています。

ローズマリーを輪にして、香るリースにしてみよう♪
さりげなくお部屋に飾ってあったら小粋ですね。友だちの家にあったら真似しちゃいます。

ローズマリーの枝を輪にし、ワイヤーなどで留めただけで出来上がり。
とっても簡単なので、あなたも是非やってみてはどうでしょう。

5. 抗酸化作用で老化を防ぐ! “セージ”

花言葉:家族愛・知識

ギリシャ・ローマ時代から薬用の葉として用いられてきたセージ。
ラテン語でsalvus(サルブス=治癒)がセージの名前に由来しています。

育て方

日なたの排水のよい場所で育てましょう。
寒さ、乾燥に強く、病害虫の心配も少なく、手がかかりません。
酸性の土壌が苦手で、植え付け前に苦土石灰やくん炭で酸度を中和しておく必要あり。
水はけが悪いと根腐れを起こしてしまうので、梅雨時は注意です。

効能

セージは抗菌・抗ウイルス効果があるため肉類の防腐、香り付けなどにも利用され、ソーセージ作りに重宝されているハーブ。
実はソーセージの名前の由来にもなっているほどなんです。
また、セージの葉には抗酸化作用があり老化防止に効果があることや、血液循環を促す効果があると言われています。

抗酸化作用・血液循環を促す力のあるセージティーを作ろう♪
いろんなカタチの葉が入ったハーブティー。香りもいいのに、見ているだけでも癒されます。

収穫したフレッシュセージに熱湯を注ぎ、約5分蒸らしたらセージティーの完成。
紅茶にフレッシュセージを入れたり、他のハーブとブレンドしてアレンジも楽しめます。

6. カラダの中からキレイにしてくれる “パクチー(コリアンダー)”

 

花言葉:隠れた才能・隠れた価値

パクチーのタイ名でよく知られているコリアンダー。
コリアンダーの葉がカメムシの匂いに似ていることから、ギリシャ語のkoris(コリス=カメムシ)がコリアンダーの名前の由来になった説があります。

育て方

日なたから半日陰の場所で育てましょう。
暑さに弱いため、夏は半日蔭で乾かさないように。
夏の日差しを浴びすぎると、花が咲いて葉が硬くなるので、寒冷地でなければ秋まきにしましょう。

効能

カメムシに例えられる独特な香りがあるパクチー。
近年のアジアン料理のブームの影響で、女性からの知名度と人気が急上昇。
パクチーに含まれる成分には抗酸化作用があり、アンチエイジング効果があると言われています。
また、老廃物や毒素を排出する手助けをする効果があるとも言われています。

美容効果が魅力なパクチー。サラダに加えて手軽に食べよう♪
エスニック風ドレッシングはもちろん◎ 色々な味のドレッシングをかければ飽きずに楽しめます♪

普段作るサラダにパクチーを加え、手軽に取り入れてみましょう。
玉ねぎやトマト、ハム、鳥むね肉などと合わせても美味しいですよ。

7. おいしく美肌に!料理の飾りつけなら “パセリ”

花言葉:お祭り気分・死の前兆

ギリシャでは「岩場のセロリ」と呼ばれたパセリ。
その名は地中海沿岸の岩場に多く自生しているのが発見されたことに由来します。

育て方

日当たり良く、風通しの良い場所で育てましょう。
夏は半日陰の方に移動させて、土が乾燥したら十分に水をあげます。
花芽が初夏に出て、花が咲くと枯れてしまうので、早めに摘み取りましょう。
一年を通して新鮮な緑の葉を収穫できる点が魅力です。

効能

パセリはローマ時代から使われてきた歴史のあるハーブ。
ビタミンA、Cや鉄分などを豊富に含んでいることから、美肌効果があると言われています。
また、パセリの持つ利尿効果によって、むくみの改善に期待できると言われています。

サラダやスープ、料理の飾りつけにパセリを添えて彩ってみよう♪
刻みパセリを、バターやクリームチーズにも混ぜてみて♪ ホームパーティーにもオススメです。

パセリの持つ殺菌効果から、お弁当の飾り付けにもオススメです。
美容効果の期待できるパセリ、今までは食べ残してた方もいるのではないでしょうか。
私は今日から残さず食べようと思います。

8. ダイエット効果のある種をもつ、魚のハーブ “フェンネル”

花言葉:背伸びした恋・強い意志

フェンネルの名は、干し草に似たよい香りがすることから、ラテン語のfoenum(フェーヌム=干草)に由来します。
フェンネルは葉も高さ1~1.5mまで成長する大型ハーブです。

育て方

日なたから半日陰の場所で育てましょう。
高温乾燥、低温多湿に注意。
大型のハーブなので、株間を50cmほど取ります。

効能

フェンネルの葉には利尿・発汗作用があるといわれており、古くからダイエット効果があるハーブとして知られています。
また、消化不良や便秘の改善に効果があると言われ、食用や薬用など広く利用されてきました。

フェンネルシードには口臭予防やダイエットによい効能があり、海外の美容家の間で人気。
魚のソテー・ホイル焼きに、フェンネルの葉を添えよう♪
フェンネルは魚の臭みを消してくれます。魚の臭みが苦手なあなたも一度お試しあれ。

フェンネルは「魚のハーブ」と言われてきたほど、魚料理にぴったりなんです。
サケや白身魚のソテーやホイル焼きに葉を入れ、一味違うアレンジを楽しんでみて。

9. 最近疲れ気味かも…?それなら “オレガノ”

花言葉:自然の恵み・あなたの苦痛を取り除く

オレガノはギリシャ地方で山に自生していたことから、Origanum(オリガヌム=山の喜び)が名の由来になりました。
オレガノの仲間にはケント・ビューティ等の観賞種もありますが、食用ではないので注意が必要です。

育て方

日当たりと風通し、水はけのよい場所で育てましょう。
乾燥や寒さに強いけど、多湿にやや弱いので、水の与えすぎに注意。
梅雨から夏に枝葉が茂りすぎると、多湿で枯れることがあるので、収穫を兼ねて剪定しましょう。
夏は水を控え、乾燥気味でOKです。
冬に霜が降りると地上部は枯れるけど、土が凍らなければ冬が越せます。

効能

オレガノには消化を助けてくれる効果があると言われています。
また、強壮作用もあり、心身の疲労回復に効果があるとも言われています。
疲れを感じている時は、食事にオレガノを取り入れてみてもいいかも。

オレガノを乾燥させ、自作のスパイスをつくろう♪
肉料理や魚のソテー、ピザなどにふりかけるだけで、すてきなイタリア料理にランクラップです♪

オレガノを収穫したら、まずは葉を洗い、よく乾燥させましょう。
乾燥したら、細かく刻み、お好みの瓶に入れれば完成です。

10. ハーブティー入門に最適な “レモングラス”

花言葉:凛々しさ・さわやかな性格

インドでは数千年前から人々に好まれ、栽培されてきたレモングラス。
レモンと同じ成分(シトラール)が含まれていることから、レモングラスと呼ばれるようになったそうです。
レモンの香りより酸味がなく、少し甘い香りのするハーブ。

育て方

日当たりと風通し、水はけのよい場所で育てましょう。
根付いたのが確認できれば、特に水やりは必要ありません。
ただし、日照り続きで土がひび割れするなど、極端に雨が少ない夏は水を与えましょう。
高温多湿な環境を好み、寒さには弱いので、日本で栽培するなら冬は室内に入れて管理します。
一年草と割り切って、毎年レモングラスの苗を購入する方も多いそう。

効能

レモングラスには利尿作用があり、体の毒素を尿として大量に出すデトックス効果があると言われています。
消化不良・胸焼け・便秘・下痢・胃痙攣・吐き気などにも効果的だそう。

ハーブティー初心者さんも気に入るはず!レモングラスティーを作ろう♪
レモングラスは香りがよく癖がないので、ハーブティー初心者には一番オススメしたいハーブなんです。

レモングラスの葉を2~3センチに切り、熱湯を入れ約5分蒸らしたら完成。
紅茶にレモングラスを入れてみたり、他のハーブとブレンドするアレンジの楽しみもあります。

妊婦さんへの注意点

ハーブの中には、妊娠中の方が飲食してはいけない禁忌のハーブがあります。
この記事で紹介させていただいたハーブの中では、タイム・ローズマリー・セージ・レモングラスが妊娠中に禁忌のハーブです。
ハーブによっては、妊婦さんの子宮を収縮させてしまったり、お腹にいる胎児に良くない影響を及ぼす可能性がある成分を含んでいることがあります。
妊娠中にハーブを取り入れたい場合は、事前に医師に相談しましょう。

普段の生活に取り入れるとリラックス効果や美容効果など、身体に嬉しい効能があると言われるハーブですが、妊娠中は必要でない限りハーブの使用を控えた方がいいでしょう。

最後に

以上、料理に使えるハーブの育て方&活用法 10選でした。
ハーブを料理に取り入れるのは、思っているよりも簡単なんですよね。
あなたが育ててみたい、食べてみたいハーブに出会えたなら幸いです。

普段の食卓やリラックスタイム、ホームパーティーなどにハーブの活用はもってこい。
自分で育てたハーブを使ったソースやオイル、飾りつけなどで料理を作ると今までにない達成感や幸福感を感じられることかと思います。

ホームセンターへ何かの用事で行った時には、気軽に植物コーナーへ立ち寄ってみてはどうでしょう。
のんびりしたい気分の晴れた休日には、ハーブ園まで足を伸ばし、好きな香りのハーブを探しに行ってみるのもいいかもしれませんね。

ハーブがあなたの生活を豊かに、華やかに彩ることを祈って。

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