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「頭痛」時に有効なアロマと、その使い方。ズキズキ痛む頭痛には、植物の力が有効?


重く鈍い痛み。ズキズキした痛み。頭が締めつけられるような痛み。。。こんな頭痛になったことがありませんか? これは緊張性頭痛の症状でもあります。日本頭痛協会によれば、日本の頭痛患者は4000万人と推定されていて、中でも片頭痛(偏頭痛)の有病率は、840万人にものぼるとも言われています。

たかが頭痛…と思う人もいるかもしれませが、日常生活に支障をきたす場合や、その背後に密かに別の病気を抱えている場合もあるかもしれません。そのためにも水分をたっぷりと摂り、規則正しい食事をすること、そして、充分な睡眠をとることによって、頭痛の予防が期待できます。

しかし、いくら予防していても頭痛が起きるときはあるもの。そんなときのために、日頃から『これさえあれば大丈夫!』というアイテムや対処を見つけておくと、痛みが出たときでも安心できると思います。 上手に自分の頭痛とつきあっていけたらいいですね。

また、人によって痛みや原因、対策はいろいろ。自分の頭痛がどのタイプなのかを理解し、頭痛を起こさない方法や痛みを軽減するコツをマスターしておくと良いと思います。

そして、お薬の力を借りている方で、『薬には頼る生活をやめたい』と仰る方々がいま注目しているものがエッセンシャルオイル(精油)です。

今回はおすすめするエッセンシャルオイルと使い方を、頭痛の種類別に確認していきます。

頭痛の種類

まずは頭痛の種類ですが、頭痛には大きく分けて緊張性頭痛と偏頭痛があります。

緊張性頭痛はギューっと締め付けられるような痛みが特徴です。肩こり、眼精疲労、ストレスなどが原因です。体をあたため、リラックスすることで改善できます。

偏頭痛は頭の一部が脈打つようなドクンドクンとした痛みが特徴です。めまいや吐き気をともなうときもあります。緊張性頭痛とは逆に頭を冷やすようにし、安静にしましょう。

また、ストレスが頭痛を引き起こす原因である可能性が高い心因性頭痛があります。

緊張性頭痛には「ペパーミント」

頭をズキンズキンと締めつけられているような痛みを感じる場合は、緊張性頭痛である可能性は高いでしょう。そんなときは、ペパーミントオイルを試してみてください。

[ペパーミントの効果]
心・脳を刺激して意識をクリアにする
体・頭痛、歯痛、筋肉痛をやわらげる
肌・炎症をしずめ、かゆみを抑える

ある研究によれば、ペパーミントオイルの希釈液をつけると、15分後に緊張性頭痛の痛みが軽減したという結果が出ています。

「30ミリリットルのキャリアオイル(ホホバオイルやココナッツオイルなど)にペパーミントオイルを10滴加え、首や肩をマッサージしながら塗りこんでみてください。

心因性頭痛には「ラベンダー・フランキンセンス・ネロリ・シトラス」

ストレスが頭痛を引き起こす原因である可能性は高いというのは、科学的研究でもいくつか証明されています。

2006年に52人の被験者を対象に行われた調査では、エッセンシャルオイルの香りを毎日吸い込むことで、血圧や心拍数、血中コルチゾール値、そして主観的なストレスレベルが大幅に下がったという結果を出しています。

そしてストレスに効果のある香りと選び方は、自分がリラックスできる香りを見つけること。それが一番良いそうです。そんな中でもおすすめはラベンダーとフランキンセンスとネロリ、そしてシトラスになります。

アロマが心地よいと感じるとき、私たちは深い呼吸をするようになります。これにより心拍数が下がり、神経系が整い、リラックスできる効果があります。

好きなエッセンシャルオイルをティッシュに1、2滴垂らして吸い込むか、オイルディフューザーを使うか、または、手のひらにキャリアオイルとともに1、2滴垂らして優しく揉み込み、深く息を吸うといいでしょう。

偏頭痛には「ラベンダー」

ラベンダーには、嬉しい効果がたくさんあります。2012年に医療雑誌『European Neurology』に発表された研究によれば、「15分間ラベンダーのエッセンシャルオイルを吸い込むと、偏頭痛を和らげるのにプラシーボ効果(暗示的治癒のための偽薬を投与する効果)以上の効き目があった」ということです。

偏頭痛のサインが感じられたら、ボトルから直接嗅ぐか、顔のマッサージをするのもおすすめです。

小さじ1の無香料のフェイスクリームにラベンダーオイルを1滴垂らし、顎やこめかみ、額をマッサージしてみてください。

[ラベンダーの効果]
心・緊張やストレスをやわらげる
体・頭痛、月経痛、筋肉痛などの痛みをやわらげる
肌・にきび、やけどなどの炎症を鎮める

脱水による頭痛には「ペパーミント・オレンジ・タンジェリン」
脱水症状のひとつとしても、偏頭痛や頭痛があります。まずは水をたっぷり飲むことが大切。

水分補給とともに、「エッセンシャルオイルを使った冷湿布が効果がある」とも言われています。

冷水を入れたボウルにペパーミント、オレンジ、またはタンジェリンのオイルを1、2滴垂らします。そこに浸したフェイスタオルを、落ち着くまで額に当てておくといいでしょう。

その他の頭痛には「オリジナルブレンド」

頭痛は様々な原因で起こりますので、エッセンシャルオイルを上手にブレンドすれば、幅広い要因に働きかけることがで期待できます。
それを用意しておけば、はっきりした原因の分からない頭痛には打ってつけ。
頭痛用にローズマリー、ペパーミント、ラベンダーをブレンドしたオイルを使用するのもおすすめです。

[その他の頭痛に効果のあるアロマ]
[生理前、PMSによる頭痛]
・クラリセージ
・ゼラニウム
・イランイラン(※低濃度で使用すること)
・ジャスミン(※低濃度で使用すること)

[肩こり、血行不良による頭痛]
・ローズマリー
・ジュニパーベリー
・マジョラム

ブレンドしたオイルをディフューザーに入れたり、キャリアオイル(ホホバオイルやスイートアーモンドオイルなど)を入れた10ミリリットルのロールオン容器に、エッセンシャルオイルをそれぞれ1滴ずつ加えます。
ロールオンでしたら、持ち歩くこともできて便利で安心。
その際はなるべく暗所に保管し、容器をよく振って混ぜてから使用するようにしましょう。

【頭痛全般】頭痛に効くロールオンアロマ

[材料]
*ローズマリー 2滴
*ラベンダー  2滴
*ペパーミント 2滴
*キャリアオイル 8ml

ローズマリー、ラベンダー、ペパーミントをキャリアオイルで薄めて、ロールオン容器に入れて携帯します。

頭痛がしそうだと思ったら、こめかみに少量つけてマッサージします。
作っておくと頭痛だけでなく、肩こり、乗り物酔いなどにも使える万能ブレンド。おすすめです。

※目の近くにつけないよう注意してください。
※精油が金属を溶かしてしまうことがあります。ロールオン容器はボールがPP素材のものをおすすめします。

まとめ

頭痛に効果のあるアロマ、いかがでしたでしょうか。

頭痛になってしまうと何をしていても辛いですよね。そして、なるべくなら薬を飲まずに対処したいですよね。

アロマで対処するコツはひどくなる前にケアすること。できれば1日10分でも芳香浴をしておくと、頭痛自体が起こりにくくなってきます。鼻から吸った香りは全身にいきわたり心身ともにリラックスできます。

自分の心地良い、好きな香りを選んでリラックスするのも、頭痛をやわらげるコツです。気分転換も兼ねて、ぜひ試してみてくださいね。

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